老朽化したマンションはリフォームできる?戸建リフォームとの違いや注意点


一戸建てにお住まいの方であれば、周囲の方のこともそれほど心配せずにリフォームを行うことができますが、マンションにお住まいの方ではどうでしょうか?

近年は、家族形態も変わってマンションにお住まいの方も多いかと思います。当然、マンションも長く住んでいれば老朽化してしまいますが、「リフォームをしよう!」と思っても、本当にできるのか、しても大丈夫なのかと不安に感じる方もいるでしょう。

この記事では、老朽化したマンションはリフォームできるのか、また、できるとすれば、一戸建てのリフォームとはどのように違い、どんなことに注意すればよいのかをご紹介したいと思います。

先日の地震や大雨の影響もあり、住宅の老朽化はご自身や家族の安全を守るために非常に重要な役割をするというのが身をもってご理解いただけたと思います。

「もしも」のときは忘れた頃に来てしまいます。

 

「備えあれば、憂いなし。」これを、教訓に、是非今お住まいの住宅を見直し、リフォームを検討してみてはいかがでしょうか。

 

マンションのリフォームはできる?できない?

 

「マンション」というと、購入していても制限が多く、「リフォームをするのは難しい」という印象を持っている方も多いかと思います。

 

実はマンションでもリフォームをすることは可能です。ただし、当然ですが、リフォームできる場所には制限があります。

マンションの構造は「専有部分」「共有部分」に区別されています。このうち、マンションリフォームをすることができるのは、「専有部分」のみ。つまり、ご自身及びご家族が住んでいる部屋のみということです。

 

「共有部分」についてはマンションの規約等により、リフォームすることができないのが普通です。

 

マンションでリフォーム可能な「専有部分」って?

 

マンションリフォームでは「専有部分」とは、マンションの所有者の自由が許される箇所です。具体的な内容については、マンションの管理規約に書いてありますので、確認してみましょう。

 

例えば、リビング、寝室部分、キッチンなどマンションの部屋の中は基本的に「専有部分」に当たります。よって、フローリング、天井部などについてはリフォームをすることができます。

 

ただし、配水管の入り方や壁・天井の構造によりリフォームができない、あるいは制限がある場合もありますので、詳しくは管理会社や大家さんに確認するようにしましょう。

 

マンションでリフォームできないところ「共用部分」

 

「共用部分」とは、「専有部分」に対して、マンションの部屋を所有しているすべての人が利用できるところです。専有部分以外の箇所を指すと考えて問題ありません。

 

共用部分は、例えば、廊下や階段部分などはマンションの所有者がみんなで使う箇所ということになっており、勝手にリフォームしてしまうことはできません。

 

また、災害時の避難経路になる場合もありますので、ベランダ部分も共用部分として、リフォームができない場合も多いです。

 

戸建リフォームとの違い

 

マンションリフォームと戸建てリフォームの違いについて、「費用」、「期間」、「自由度」の観点から以下でみていきましょう。

費用

 

マンションリフォーム費用:250万円未満
戸建てリフォーム費用:150万円から350万円程度

 

マンションリフォームの特徴として、費用を安く抑えられるという点が挙げられます。部分的なリフォームであれば、更に低い予算で始められますので是非一度調べてみてください。

 

期間

 

マンションリフォーム工期:1ヶ月から1ヶ月半程度
戸建てリフォーム工期:1ヶ月から3か月程度

 

上記では、マンションの工期のほうが比較的短期で終わるというデータになっています。これは、戸建てのリフォームの方が規模が大きく、築年数の経過が長い場合が多く、どうしても時間がかかるからという理由です。

自由度

 

マンションリフォーム自由度:低い
戸建てリフォーム自由度:高い

 

マンションリフォームは、マンション管理規約によりリフォームの制限内容が記載されていますのでよく読まなければいけません。

マンションの構造を変えるような増改築はもちろん、規約に違反するようなリフォームをすることは禁止されています。一方で、戸建ての場合には、比較的自由にリフォームを行うことができます。

マンションリフォームの注意点

共用部をリフォームしない

 

マンションリフォームにおいて、「共用部分」については、リフォームをすることができないということは先程述べましたが、この「共用部分」の判断が意外と見落とされがちです。

 

「専有部分」だと思ってリフォームを考えていたが、実は「共用部分」だったということになりますのでよく注意するようにして下さい。

具体的には、「ベランダやバルコニー」、「玄関扉」、「建物のコンクリート部分」、「窓枠、窓ガラス」がこれにあたります。

 

マンション全体として統一的な見た目を阻害してしまう部分や、避難時の経路になる可能性がある部分はリフォームすることができません。

 

周囲の方に配慮すること

 

マンションリフォームの場合は、一戸建てリフォームとは違い、近隣住民との距離が極めて近い状態にあるため、リフォームの際には、なるべく迷惑にならないように配慮をしなければいけません。

 

業者の出入りなどが発生するため、黙ってリフォームを進めてしまうと、クレームなどのトラブルが起こる原因になります。

 

マンション管理会社のリフォームの日程を確認する

 

マンションの共用部分はリフォームすることができないとお伝えしましたが、共用部分のリフォームは基本的にマンションの管理会社や大家さんが行ってくれます。

 

この時期には、リフォーム業者がマンション前に車を駐車させ、機材を運んだり、業者がマンション内を歩き回ることがあるので、事前に確認をしておき、ずらしてリフォームを行うのが望ましいです。

 

マンションのリフォームについて、可否や注意点、一戸建て住居とのリフォームの違いについてご紹介しました。

廊下や階段などは「共用部分」としてわかりやすいですが、実は、バルコニーやベランダ、玄関の扉などもリフォームができない「共用部分」としての意味合いがあることがお分かりいただけましたでしょうか?

 

多くの方がともに生活しているマンションですから、リフォームをする際も周囲の居住者の方には十分配慮をしてリフォームを行いたいですね。

 

制限の多いマンションリフォームですが、居住部分であればリフォームは可能です。キッチンやトイレ、お風呂などの水周りは定期的にメンテナンスを行えば、その後も長く快適に使い続けることができます。

不具合が出て修理費が膨れ上がってしまう前に、是非、リフォームをご検討ください。

 

配管や天井・壁の構造でリフォームするのに不安があるという方は、是非当社にご相談ください。
あなたのお部屋にもっとも適したリフォームをご提案させていただきます。

お問い合わせは、お気軽に「こちら」からお願いいたします。